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2007 年12 月31 日

バンプ・オブ・チキンの曲に「プラネタリウム」というのが2

ついこのあいだフジの目覚ましテレビで子供の名前が最近変だという特集をしていて、仕事にいかなくてはならなかったので最初のところしか見ていないのだが、女性レポーターと女の子が映り、レポーターがフリップに書かれた名前を読む。「世凪」とある。レポーターは「よたこ?」と読んでいた。「せな」だという。どっちもどっちという気がする。「凪」の漢字は使わないで正解だったかも、あんまり使わない字だよ。アイルトン・セナが好きなのかもしれないが、セナって姓(苗字)ではないの。女の子につけるのはどうなの。「世」は「よ」とも読むからね。「凪」を「な」って読ませる切り方は無理があるのではないか。学校で「たこ」とか呼ばれるイヤだろうなとか、いろいろなことを思ったわけです。

自分はもう子供の名付けは過ぎたことですが、これから子供をつくり、名前を付ける人に読んでもらいたいと思って書き出したわけです。と言うのは、天文屋さんはなんか罠に落ちやすいのではないかと思ったのですよ。「日」と「月」で「美しい」から「明美」と書いて「コロナ」と読ませる、なんて言うのを周りから聞いたことが実際ありますから(笑)。いや「望(のぞみ)」・「朔太郎(さくたろう)」は良い名前です。意味も満月・新月になっているし。「美星」もとても良い。「統(すばる)」もあまり読める人が今はいないだろうけど歴史的にも良い名前だ。昴という漢字よりずっと良いし、昴という漢字が使えなくて昂という似た字を付けた人よりずっとずっと良い。北斗も七星も好きな名前です。このあいだ「美月」というのを見て(みずき)か良い名前だな、と思ったら「みる」だった。(「る」? ルナのる? 読まないよ!)。いや、瑠奈も真理奈も自分は許容範囲ですよ。では、「樹陽太(じゅぴた)」はどう? 許容範囲ですか? これがつまり罠なわけです。

神々の中の王、ジュピター。木星だから「樹」は決まりだ。ピは太陽の陽で「ぴ」。男の子で「太」。逆から読むと「太陽樹」。素晴らしい。というわけで誰にも正しく読んでもらえない名前が完成する。漢字がついてれば名前に見えるのか? ジュピターと片仮名にしておけば少なくとも正確に読んでもらえるのに。良い名前と思うのだったら親が自分でつけてみればいいのに。少なくとも頭の中でシミュレーションして入園から入社までやってみて欲しい。

もちろん、日本には外来語に当て字したり、当てはめたりして新しい概念を取り入れてきた当て字文化があります。亜米利加とか自由とか民主主義とか電子頭脳とか。漢字が入った頃も卑弥呼とか倭国とか当て字されて使い始めたわけだけど、卑とか倭には、いやしいとかちいさいとかの意味もある。つまりバカにされていたわけだ。卑弥子や倭多瑠とか子供の名前にはちょっと考えたほうがいいのではないか。妃美子、渡じゃ面白くないってことか。実際、一発で読めたら負けだとか思ってる人も多いらしい。「DQNネーム子供の名前あー勘違い」というサイトを一度見てみるとよろしい。まさに驚愕、爆笑、憤慨の名前が紹介されている。

ランキングがある。1位は「腸(ひろし)(男)」、2位「亜菜瑠(あなる)(女)」、8位「黄熊(ぷう)(男)」、9位「爆走蛇亜(ばくそうじゃあ)(男)」、「吾郎(ごろう)(女)」(この子のエピソードは悲しくて泣けます)などなど。
http://dqname.jp/index.php?md=about

投稿者:ヒゲキタ
at 11 :37 | 日記 | コメント(1 ) | トラックバック(0 )

バンプ・オブ・チキンの曲に「プラネタリウム」というのが

バンプ・オブ・チキンの曲に「プラネタリウム」というのがある。手作りプラネタリウムを作って実在しない星の穴を開けて恥ずかしい名前をつけた といった内容の歌である。ここで、いつもなら「手作りプラネタリウム」というところで書くのだが、今回はこの「恥ずかしい名前」について書くことにする。恥ずかしい名前ってなんだ? この曲の場合は好きな女の子の名前だろうと推定できるわけだが、世の中には実際に恥ずかしい名前を我が子につけてしまう親が存在する。「恥子(さとこ)」とかね。

聡のつもりで恥と届けてしまう親は恥ずかしいし、子どもがかわいそうだ。役所、教えてやれよ。お役所は例の「悪魔くん騒動」以後、逆ギレ訴訟を恐れ、人名漢字を増やして自己責任で済ましているようだ。でもこの人名漢字は「常用平易」なだけで選ばれていて、人名にふさわしいかは考慮されていない。「糞」とか「屍」とか「呪」なんかもはいっている。それに、読み方の基準はないらしい。つまり「太郎」と書いて「はなこ」と読ませてもいいらしい。名前というのは親が子供のことを思ってつけるものなのだが、親の趣味や思い入れ、教養・常識が反映され、子供に選択権はまったくない。親が子供を呼ぶ時だけでなく、学校や社会に出てからは他人も使うものである。難読漢字や当て字の外来語や流行だけでつけるのはまずいのではないか。

自分は名前が「満」なのだがあんまり気に入っている名前ではない。確かめてはいないが、チルチル・ミチルからつけたのではないかと思っている。母親は小さい頃は「みちる」と言っていたような気がする。学校を出て会社もやめた今では親以外はほとんど呼ばないのでたいしたことではないのだが。
自分の子供には「なぎ」と平仮名の名前をつけた。男だったら片仮名のナギになっていたはずである。娘ももう中学生なのだが、名前で苦労したことはあまり無いと思う。渚(なぎさ)ちゃん? と聞かれたりとか、半濁音が聞き取りづらいのか「なに?」と聞き返されたりするぐらいか。漢字だと、凪とか薙になるのだがあまり読めない漢字のようだ。喫茶店でマスターと名前の話しをしていて、メニューボードに凪と書いていたら後から来た客が「たこってなに?」と聞いていた。大笑い。
(長いので続く。というか、この日記3000字しかはいらないのね)


投稿者:ヒゲキタ
at 11 :33 | 日記 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )

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